「簡単に人を信じるなよ。易々と他人に影響されるな。
文字なんて活字に組まれて本にそれなりにご立派なことかいてるように見えるけど
言葉なんてたいしたことないんだからな。
書かれた文字を疑え、語られた言葉を疑え、
いちばん悪いのは何か自分以外のものに過度に期待して判断を全面的に他者依存することだ。
むやみやたらと他人を尊敬するんじゃねえぞ。
全ての文字にはうそがあると思って間違いない。
俺がお前らをだまそうと悪意をもって文をかいていることを忘れるな
[自分にファンレター書いてくる人に対して]
- 宝島のサイコさんからの手紙より -
第二次世界大戦でユダヤ人六〇万人を虐殺したヒトラーは何を隠そうこの俺である。
罪もない民衆を虐殺して苦しめたローマの暴君ネロは何を隠そうこの俺である。
焚書坑儒をした秦の始皇帝は何を隠そうこの俺である。
銀貨三十枚でキリストを売ったユダは何を隠そうこの俺である。
時空を超えたあらゆる陰謀の中で、さらに最悪の状況を導いたのは全て、
ベトナム,カンボジア,中東,アイルランド,アフガニスタン,ユーゴ,ボスニア=ヘルツェゴビナ,チェチェン・・・
現在も続く全ての紛争をこじらせたのは何を隠そうこの俺である。
人の歴史が続く限りこの意識、村崎百郎は終わらない。
一九二〇年代セントルイス、ヒヒノケツ源流でサソリに刺されたのは何を隠そうこの俺である。
俺は傷ついた星雲を横切って太古の地球にたどり着き、
湿った沼地でサルどもの股間に張りついて奴らを人間に退化させたウィルスだ。
村崎百郎は終わらない。
ただ歴史の中でその体をくねらせた移動するだけだ。
悪意の介在する全ての時空間には俺の妄想神経が届いてる。
村崎百郎は時空を超えて存在する悪意の総体である。
この悪意は決して終滅することがない。
鬼畜行為の裏にはいつも俺がいる。
俺を憎め!俺を恨め!お前らの憎悪が俺を勃起させるのだ。
人間の身体は柔らかい器械で、つねに多くの電波や妄想や霊体が取り付き、
進入しようと狙っていることを忘れるな。
太田出版「電波系」[著者]根本敬・村崎百郎より
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